映画化もされた横山秀夫「影踏み」がaudiobook.jp聴き放題リストに追加

2019年11月28日

audiobook.jp聴き放題「影踏み」

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audiobook.jpには最初の1ヶ月は無料、30日で750円の聴き放題プランが提供されています。

この聴き放題プラン、自己啓発に関する本が多く、面白い現代小説が少ないところが小説好きには不満な点。

そんな、聴き放題プランにベストセラー作家・横山秀夫作品の「影踏み」が追加されました。
聴き放題プランのリストに「影踏み」が追加されたのを見た瞬間、「えっ!」という驚き。
なぜなら、エンターテインメント小説が聴き放題リストに加わることは少ないのです。
ありがたく速攻で聴くことにしました。

「影踏み」は泥棒を稼業とする双子の兄弟が7つの事件を解決する短編集。
短編なので1話毎にヤマがあって引き込まれます。
オーディオドラマなので聴きやすさも文句なし。

この「影踏み」、2019年11月に山崎まさよしさん主演で映画も公開されました。

では「影踏み」の面白さをネタバレなしで書きたいと思います。

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あらすじ

消息

あらすじ

双子の兄・修一は夜中、人が寝ている家に忍び込んで現金を盗む泥棒。
双子の弟・啓二は、無理心中を企てた母親によって15年前に死んでしまいました。
しかし、それ以来、啓二は修一の頭の中に住み着き、リアルに生きています。

そんな修一が刑務所を出所するところから物語は始まります。
修一は、自分が警察に捕まった事件の裏に隠された真相を、調べ始めるのでした。

刻印

あらすじ

修一の幼馴染みの刑事・吉川が死体で発見されます。
事件を捜査している刑事の猪瀬は、修一にも接触してきました。
吉川が死んだ時刻に、修一は盗みに入っていてアリバイがありません。

吉川は事故死なのか他殺なのか?
修一は自分への疑いを晴らすために調べ始めます。

抱擁

あらすじ

修一の元に小学校時代の幼馴染み・玲子が訪ねてきます。
修一の元恋人・久子が働く保育園で、現金盗難事件が起こり、久子に疑いがかけられていると話します。
更に、修一に想いを残す久子からも電話があって、保育園の園長の息子からプロポーズされていると告げます。

修一は久子への嫌疑を晴らすために、盗難事件の調査を始めるのでした。

業火

あらすじ

修一は同業者である泥棒から、最近暴力団に泥棒が痛めつけられているという情報を得ます。
泥棒が入った家で、盗むとマズイものを持ってきてしまい、暴力団がその泥棒を探しているらしいのです。

ある日、修一も暴力団に囲まれ、格闘の末に怪我をして病院に運び込まれます。
暴力団は病院でも修一への見張りを続けています。

こっそり病院を抜け出した修一は、自分の安全を確保するために、盗まれたモノへの調査を始めるのでした。

使徒

あらすじ

修一は刑務所に入っていた間に、同業の泥棒から依頼をされます。
それは、クリスマスにある家に忍び込んで欲しいというものでした。
親を亡くして、親戚に引き取られた女の子にプレゼントを置いてきてほしいというのです。

女の子へのクリスマスプレゼントを買った修一は、クリスマスの夜中に家人が寝ている中、家に忍び込みます。
しかし、プレゼントを置いて立ち去ろうと思った瞬間、バルコニーの下に男が立っているのが目に入ります。

修一は逃げ切れるのか?
バルコニーの下に立っていた男の正体は?

遺言

あらすじ

重体で入院している知り合いの泥棒・黛(まゆずみ)が修一に会いたいと言っているという噂を聞き、修一は病院を訪れます。
黛は息を引き取った後でしたが、修一は主治医から黛が最後に言っていた泥棒言葉の断片と黛の父への言葉を聞きます。

黛の言葉から隠した金があると踏んだ修一は、黛のアパートに向かいます。
そして、病院の治療費とアパートの家賃の支払いを済ませます。

更に修一は、かつて黛を捨てた父の居所を探し始めるのでした。

行方

あらすじ

旅館にいた修一の元に、元彼女の久子が相談に来ました。
久子がストーカーに脅されていて、そのストーカーは久子がつきあっていた男・次郎の双子の兄・新一郎だと言います。

久子が修一と会っているまさにその時、旅館で火災が発生します。
修一と久子は無事逃げ出しますが、その火事が放火であることが判明。

放火犯がストーカーの兄・新一郎だとにらんだ修一は、調査を始めます。

感想

audiobook.jp聴き放題「影踏み」感想

警官を主人公にした話が多い横山秀夫作品にしては珍しく、「影踏み」は泥棒が主人公のハードボイルド的サスペンス。
練った構成の連作集で、物語にぐいぐい引き込む力はさすがベストセラー作家ならでは。

死んだ弟が頭の中で普通に会話するという設定。
渋い兄とは一味違う明るい弟のキャラも魅力的で、物語に幅を持たせているように感じます。

一介の泥棒が暴力団と渡りあうなど小説としてもムリを感じる場面はありますが、まあ、ご愛嬌かなと。

全編を通じて、暗い過去を背負う修一の優しさと哀しさが漂います。

そして、どの短編にも謎解きがあって、どうなるのかと読む手ならぬ聴く耳が止まりません。
声から想像するオーディオドラマならではの世界が頭に広がります。

イチオシです。

映画について

2019年11月に「影踏み」の映画が公開されました。
双子の兄・修一に山崎まさよし、弟・啓二が北村匠海、元彼女の久子が小野真千子、双子の母親に大竹しのぶといったキャストです。

小説を土台にまた違ったストーリーが展開されたようです。
映画については、まあ、賛否両論だったようです。

主題歌は山崎まさよしさんの歌う「陰踏み」。

 

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