人気のSF「星界の紋章」をオーディオブックで聴いてみた

2019年11月19日

星界の紋章

「星界の紋章」は1996年にハヤカワ文庫から刊行され、大ベストセラーになったSFライトノベル。

遠い未来、遺伝子改造で生まれたアーヴという種族が統治する人類帝国が、宇宙世界の半分を支配。
人類帝国の勢いに恐れをなした、残り半分の民主政体・人類統合体が人類帝国に戦争を仕掛けます。

この戦争を背景に、人類帝国の王女・ラフィールと、帝国貴族となった少年ジントの活躍を描くのが星界の紋章シリーズ。

原作は森岡浩之さん。
アニメでのTV放映、ゲーム、漫画にもなるほどの大人気SF小説。

ところで、名前だけは知っていたものの、読んだこともアニメを見たこともなかった私。
朗読小説を提供するサイト・キクボン(kiikubon)で、1巻500円という低価格で聴けることを発見。

面白くなかったら全3巻中1巻で終わりにしようと思っていましたが、ハマリました。
続きが気になって止められなくなり、「星界の紋章」全3巻を一気に聴いてしまいました。

ここでは、オーディオブックで「星界の紋章」を聴いた感想を述べたいと思います。

あらすじ

Ⅰ.帝国の王女

星界の紋章・オーディオブックを聴いた感想

あらすじ

人類帝国はアーヴが統治し、皇帝を頂点とする身分制度で成立する国家。
その人類帝国の星界軍が、惑星マーティンを侵略します。

惑星マーティンの政府主席は、自身が貴族になることを条件に降伏、息子のジントも帝国貴族の一員となります。

そして、7年後。ジントは帝都にある星界軍の主計修技官に入学するため、巡察艦ゴースロスに乗り込みます。
そこで、帝国の王女で現在は翔士修技生のラフィールと出会います。

ゴースロスで帝都に向かう途中、人類統合体艦隊の攻撃を受けたジントとラフィールは、連絡艇で脱出します。
脱出した二人は、燃料補給のためにフェブダーシュ男爵領へ立ち寄ります。

しかし、男爵の陰謀によってジントが監禁されてしまうのでした。

聴きどころ

主人公、ラフィールとジントが出会い、物語が始まります。
帝国貴族となった少年ジントがとまどいながら、帝国の王女ラフィールと友情をはぐくんでいきます。
おっとりとした気性のジントと、気の強いラフィールのやりとりが絶妙です。

Ⅱ.ささやかな戦い

星界の紋章・オーディオブックを聴いた感想

あらすじ

ジントが監禁されていることを知ったラフィールは救出に向かいます。
無事に脱出した二人は、男爵と一戦を交え、男爵領を後にします。

そして、人類統合体が占領下した惑星クラスビュールに不時着します。
しかし、無事に町まで着くことはできたものの、二人は人類帝国からの独立を企てる「反帝国クラスビュール戦線」に捕らえられてしまいます。

聴きどころ

ラフィールと男爵との一騎打ちは迫力満点。
戦いに勝利したものの、敵が占領してしまっていた惑星クラスビュールでは、人目を忍ぶ生活を送らなければならなくなってしまいます。
二人は更なる困難に直面し、物語が進んでいきます。

Ⅲ.異郷への帰還

星界の紋章・オーディオブックを聴いた感想

あらすじ

二人の着陸跡を発見した人類統合体軍は、追跡を開始します。
追いつかれた二人は、あちこちでバトルを繰り広げながら逃走を試みます。

一方、人類帝国はスファグノーフ奪還のために大艦隊を派遣、会戦が始まります。

ラフィールとジントは、無事に脱出して帝都に帰ることができるのでしょうか。

聴きどころ

反帝国を掲げるクラスビュール戦線と不思議な関係を築きつつ、人質とされたはずのラフィールとジントの逃亡劇は続きます。
二人が無事に脱出できるのか、手に汗握る展開です。

感想

「星界の紋章」は、独自の世界観を作っています。
宇宙空間の移動方法、惑星、戦艦、戦い方、帝国の身分制度、種族アーヴ等々。
これらの前提知識がなくて、オーディオブックで耳から聴いても「何のこっちゃ」です。
正直、私は未だによく理解できておりません。(笑)

ネットには、星界シリーズの詳しい説明サイトも数多くあるので、そういうもので知識を得ながら物語を聴くと、一層楽しめると思います。

調べるのは面倒という人は、オリジナルの難しい用語や説明は、聞き流すのも一手です。
聴いているうちにわかってくるものもあるし、わからないものはわからないままですが。

一方、物語そのものはワクワクしながら聴き進めることができます。
クセのある気の強い王女と、運命に操られて貴族となった少年の会話や逃亡劇は、冒険小説として大変魅力的。
ストーリーに若干のもたつきは感じるものの、ドンドン聴きたくなってしまいます。

そして、朗読の声がスバラシイ。
「星界の紋章」は、声優の浅井晴美さんが朗読しています。
登場人物の声を使い分けて、一人とは思えないほど。
王女ラフィールと少年ジントの声など、浅井さんの声はドンピシャ。
正にイメージ通りです。

まとめ

「星界シリーズ」は比較的価格が高めのオーディオブックの中で、1冊500円と大変お手頃。
ワンコインながら聴きごたえは十分です。

SF小説や冒険小説に興味がある方には是非おすすめです。

 

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