青空文庫2020年4月のランキングをYoutubeの朗読で!

2020年5月6日

青空文庫ランキング2020年4月

青空文庫は、著作権が消滅した作品や、著者が許可した作品を無料で提供しているインターネット図書館。
作品数は15,000以上。
日本・海外を代表する文豪の名作の数々を読むことができます。

ここでは、青空文庫2020年4月のアクセスランキングを元に、朗読が聴けるYouTube動画を紹介します

2020年3月のランキングと比較すると、1位~8位までは、ほぼ同じ。
9位に新見南吉「手袋を買いに」、10位に夏目漱石「坊ちゃん」がランクインしています。

10位内に夏目漱石の作品が3作も入る人気ぶりです。

では、始めましょう。

青空文庫を朗読で

1位:雨ニモマケズ(宮沢賢治)

感想

「雨にも負けず風にも負けず」で始まる宮沢賢治の代表作。
朴訥とした内容は心に染み入ります。
「こういうものにわたしはなりたい」というラストのフレーズは、静かな決意に満ちています。
テレビ番組「情熱大陸」などのナレーター、窪田等さんの朗読です。

2位:走れメロス(太宰治)

あらすじ

次々と人々を殺す王がいる町を通りかかった、主人公メロス。
王は人間を信じることができなくなっているのでした。
正義感にあふれるメロスは、王に歯向かい、死罪を宣告されます。
妹の結婚式に出席して、死刑の時刻までに戻ってくると宣言するメロス。
自分の身代わりに、親友のセリヌンティウスを差し出します。
メロスは本当に戻ってこれるのでしょうか?

感想

友情と信頼がテーマの、児童向けの作品であるため、聴きやすくわかりやすい作品です。
メロスが懸命に走る姿と苦悩が、脳裏に自然と浮かびます。
メロスを応援したくなります。

3位:山月記(中島敦)

あらすじ

主人公は、突出した才能を持ち、プライドの高い主人公の李徴(りちょう)。
妻子を養うために下級役人になりますが、つまらない仕事と、自分より劣った者達が出世をしているのに嫌気がさし、消息を絶ちます。

数年後、李徴(りちょう)の友人の袁傪(えんさん)は、山道で人食い虎に出会います。
その虎の正体は、行方知れずになってしまっていた李徴(りちょう)でした。

感想

李徴(りちょう)はなぜ虎になってしまったのか?
自尊心や羞恥心など、誰もが持つ人間の性質が肥大するとどうなるのか?
挫折して、己を反省し、後悔しても、人の持つ本質は変わらない・・・
大人になってもう一度、この話を聴くと、せつなさや悲しさも十分に伝わってきます。

4位:羅生門(芥川龍之介)

あらすじ

時は、天災や疫病で荒廃してしまった平安京。
主人に解雇された一人の男が、羅生門(らしょうもん)にいました。
羅生門は累々と死体が横たわる地獄の有様。
盗賊になろうかと思い悩んでいた男は、一人の老婆と出会います。

感想

飢え死にするか、それとも盗賊になるか。
究極の状況の中で、善と悪が交差する男の心。
人間のエゴと弱さを描きだした短編小説ですが、現代にも通じるものがありそうです。

5位:こころ(夏目漱石)

あらすじ

鎌倉で「先生」と呼ぶ男性に出会った主人公。
仕事もせず、本を読んで一日を過ごす先生は、月に一度、友人の墓参りに出かけるのでした。
先生の過去には何があったのか?
そして、先生の未来はどうなるのか?

感想

夏目漱石の数ある作品の中で、人気のある名作の一つがこの「こころ」。
青春時代真っ只中の主人公と、壮年期に入った先生。
「こころ」を持つがゆえに、悩み苦悩する登場人物の描写が秀逸。
朗読で聴くと、全編で10時間以上の長編。

6位:我輩は猫である(夏目漱石)

あらすじ

「吾輩は猫である。名前はまだない。」という有名な一説で始まる名作。
苦沙弥(くしゃみ)先生に拾われて、飼われた猫から見る人間社会を、ユーモアたっぷりに語ります。

感想

猫から人間を客観的に見て綴るという設定は斬新で、くしゃみ先生の友人達も個性派ぞろい。
しかしながら、とにかく長い。長すぎる。
何か事件が起こるわけではないので、最後まで聴くのが辛かった・・・。
ネタがなくなっても、連載のために無理やり書いたのではないか・・・とすら思う個人的感想。

7位:銀河鉄道の夜(宮沢賢治)

あらすじ

父親が漁から戻らず、病気の母親と生活するために、学校後に働くジョバンニ。
彼はケンタウルス祭り(星祭り)の夜、銀河鉄道に乗るという不思議な体験をします。
彼の前の席には、友人のカンパネルラが座っています。
いろいろな人々が乗ったり降りたり。
さあ、二人の旅の結末は?

感想

幻想的な雰囲気を持った作品。
しかしながら、友人とワクワクしながら宇宙を旅する話ではなく、死者とのつながりや本当の幸せがテーマの、物悲しく奥の深い物語。
比喩的描写がわかりにくく、好き嫌いが分かれるかも。

8位:蜘蛛の糸(芥川龍之介)

あらすじ

お釈迦様が極楽にある蓮池を覗いて見えたものは、地獄で苦しむ罪人達。
そこで、人を殺したり家を焼いたりと悪行三昧の大泥棒・カンダタを見つけます。
お釈迦様は、カンダタが生前に蜘蛛を助けたという善行を1つだけしたことを思い出されます。
蜘蛛の糸を地獄の底にたらして、カンダタを救おうとされるのでした。

感想

芥川龍之介が児童向けに書いた作品ですが、大人でも興味深く聴けます。
なぜ、お釈迦様が蜘蛛の糸を使ってカンダタを助けようとしたのかなど、仏教の考え方が作品に込められているので、聴いた後に解説サイトを読むと二重に楽しめます。

9位:手袋を買いに(新見南吉)

あらすじ

積もった雪で遊んだ子ぎつねの手が冷たくなってしまいます。
母親ぎつねは、子ぎつねに手袋を買ってあげようと思いつきます。
町に行った親子のきつね。
子ぎつねは、人間の店で上手に手袋を買うことができるのでしょうか。

感想

心がほっこりする優しい作品。
日本テレビの有名アナウンサー、森&水卜アナウンサーの朗読で、癒されます。

10位:坊ちゃん(夏目漱石)

あらすじ

愛媛の中学校に数学教師として就職した坊ちゃん。
正義感が強く、真っ直ぐな性格の坊ちゃんは、生徒達ともぎくしゃくしてしまいます。
学校にいるのは、数々の非道な行いする、卑怯な教頭先生・赤シャツ。
坊ちゃんは、同僚の数学の先生・山嵐とともに赤シャツをこらしめようと画策するのでした。

感想

歯切れのよい軽やかな物語。
嫌なヤツに鉄拳を加えても、社会的には負けになってしまう理不尽な世の中。
不器用な坊ちゃんの生き方が共感を呼ぶ名作。

まとめ

青空文庫2020年4月のランキングはこちらから見れます。

 

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