『水滸伝』って本の題名として知っていても、読んだことはないという人が多いのではないでしょうか?
そんな「水滸伝」のラジオドラマをaudiobook.jp(オーディオブック.jp)の聴き放題プランで聴く事ができます。
これが大変面白くて、かなりハマります。
ラジオドラマ版の水滸伝は北方謙三さん原作の小説。
中国の「水滸伝」を原典として、北方さんが創作や解釈を加えています。
北方水滸伝とも呼ばれ、アマゾンでは、レビューの星4~4.5となっています。
audiobook.jp(オーディオブック.jp)は、ビジネス書や小説など、オーディオブックを扱うサイト。
audiobook.jpには初回14日間は無料、その後は1,330円/月と9,990円/年(=833円/月額換算)の聴き放題プランが提供されています。
「水滸伝」のオーディオブックを購入すると、1冊1,760円ですが、聴き放題プランだと月額1,330円で19巻が楽しめます。
すこぶるオトク感があります。
では、この「水滸伝」の面白さをネタバレなしで書きたいと思います。
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目次
北方水滸伝のあらすじ
時代は12世紀初頭の中国、北宋末期。
皇帝が政治を蔑ろにし、官僚が腐敗にまみれ、盗賊が跋扈し、民衆が疲れ果てていました。
そんな世の中に憤りを感じた男達108人。
梁山湖(りょうざんこ)に浮かぶ山城を梁山泊(りょうざんぱく)と名付けて革命の拠点とし、政府に戦いを挑みます。
対する宋は、政府軍である禁軍を鍛え直し、影の部隊である青蓮寺(せいれんじ)と共に、反乱軍を迎え撃ちます。
こうして、権力と反権力の、激しく終わりなき戦いが幕を開けるのです。
個性的な登場人物
水滸伝は、反乱軍も政府軍も、とにかく個性的なキャラクター揃い。
物語を盛り上げます。
どんな人物がいるかというと・・・
林沖(りんちゅう)・・・騎馬隊総隊長。槍の腕では右に出るものなし。
魯智深(ろちしん)・・・禿頭の大男。各地を回って同士を集めていきます。
楊志(ようし)・・・・「梁山泊」二竜山総隊長。宋建国の英雄の子孫。剣の達人。
宋江(そうこう)・・・反乱軍の頭領。反乱軍の思想的リーダー
晁蓋(ちょうがい)・・・反乱軍の頭領。カリスマ性を持つ軍人。
武松(ぶしょう)・・・独立行動する武人。鉄の拳を持つ男。
燕青(えんせい)・・・反乱軍の生命線・塩を管理。超人的体術使い。
安堂全(あんどうぜん)・・神の手を持つ医者。
等々。
ほんの一部の紹介です。
魅力あふれる人物満載なのです。
北方謙三の水滸伝
北方謙三の水滸伝は、原典の水滸伝を参考にして創作したストーリーになっているようです。
原典の省略やオリジナルの設定や解釈も行われています。
例えば
- 原典では反乱軍は略奪した財物を軍資金としているが、北方水滸伝では、当時、違法とされていた塩の密売により軍資金を調達している
- 原典にはないオリジナル設定として、独自の正義感を持つ北宋の政府秘密機関・青蓮寺(せいれんじ)が登場する
- 原典では108人の戦士たちが梁山泊に全員集合するが、北方版では全員集合することはない
著者・北方謙三さんがキューバの軍人・カストロをモチーフにしたと述べているように、革命歴史物語となっています。
配役
ナレーター 石橋凌、男性 野島裕史、女性 横尾まり
「水滸伝」は、男性が400人以上登場しますが、これを声優の野島裕史さんが一人で演じ分けています。
さすが、プロですね。
感想
「水滸伝」という名前は聞いたことはあっても、読んだことはないという人も多いのではないでしょうか?
私もその一人で、どんなものかと思って聴き始めました。
そしたら、ぐいぐい引き込まれて、第一巻、第二巻を一気聴きです。
次々と登場してくる個性豊かなキャラクター達。
乱れた世の中で、心に傷を抱えながら、世の中を正そうと志を持って戦いの準備を進めていく姿。
善人と悪者がくっきり分かれる勧善懲悪のスタイル。
悲しいストーリーあり、胸のすくようなストーリーありで、聴く者を飽きさせません。
エンターテインメント小説として大変面白いです
中国が題材の小説は、中国の名前になじみがなくて、人数が多いと覚えるのが大変といえば大変。
「この人誰だっけ」となることもありますが、何回も出てくるので、自然に頭に入ってきます。
この「水滸伝」、難点が一つ。
もともとが10分程度のラジオ番組の1コーナーで、それをつなげてオーディオブックにしたもの。
1冊75話ほどに分かれ、1話の前後でスポンサー名と声優さんの紹介が入るのです。
私は前後の紹介をカットして聴いています。
結構手間で面倒だなあと思っています。
しかし、その手間をかけても物語の続きが気になって聴いてしまう出来の良さ。
アマゾンでは、星4~4.5となっています。
おすすめです。
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