芸人から出発して、芥川賞受賞や原作の映画化など、最近では作家としての活躍も華々しい又吉直樹さん。
そんな又吉直樹さんのエッセイ集である「東京百景」の文庫本が2020年4月10日に発売されます。
この「東京百景」の表紙カバーが女優・のんさん。
のんさんのはかなげな雰囲気に惹かれて、思わず手にとってしまうような装丁の文庫になっています。
そして「東京百景」発売にあわせ、のんさん&又吉さんが作品の一部を朗読するYouTubeも公開されました。
せつなさとほろ苦さが伝わってくる朗読で、文庫買ってみようかと思わせます。
では、のん×又吉の「東京百景」朗読を見てみましょう。
目次
東京百景
東京百景とは
「東京百景」は、芸人・タレント・作家と幅広く活躍する又吉直樹さんの自伝的エッセイ。
芥川賞受賞作『火花』、映画した小説『劇場』の元となるエピソードを含む、100篇の物語からなる作品。
芸人になる夢を抱えて19歳で上京した又吉さん自身の、不安と葛藤に満ちた青春の日々を描いています。
地名がタイトルになって、その地名それぞれにまつわる又吉さんの生活や出来事が綴られています。
芥川賞受賞以前の2013年に単行本が出版され、2020年4月に文庫化されました。
文庫本には、単行本にはない最新作も加えられています。
女優・のんさんが文庫の表紙になっています。
朗読動画
のんさんと又吉さんが「東京百景」の中の「池尻大橋の小さな部屋」という物語を朗読して、YouTubeで公開しています。
売れない芸人が女性と出会って、共に過ごすストーリーを、二人が切々と朗読しています。
聴き方
YouTubeの吉本興業公式チャンネルで公開しています。
「東京百景」の感想
又吉さんって朗読に向いているイメージがなく、正直、あまり期待していませんでした。
が、若干たどたどしい口調が、かえって青春時代の一途さや不器用さを伝えてくれるように感じました。
のんさんの朗読も、はかなさと切なさが言葉に込められていました。
若かりしころの又吉さんと女性が過ごす静かな時が、脳裏に浮かぶような朗読でした。
声優さんの滑らかな朗読もいいですが、もの悲しさが心に残るような雰囲気の朗読も、また違う趣をかもし出すものだと思いました。
よいお話だったので、この動画で「東京百景」の文庫本に興味を持つ人、多いのではないでしょうか?
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