「池袋ウエストゲートパーク」は、TVドラマ化やアニメもされた石田衣良のベストセラー。
果物屋を営むマコトと、ストリートギャングのボス・タカシが、池袋の若者達の問題を解決する青春ミステリー小説。
短編集なので、物語が冗長にならず、ヤマ場が1編1編にあるので引き込まれます。
では、『池袋ウエストゲートパーク』を紹介します。
目次
こんな方におすすめ
こんな方におすすめ
- 気軽に聴けるエンターテインメント小説を探している
- ミステリー小説が好き
- 若干の暴力・風俗描写ならOK
- 若者向けの小説でもOK
「池袋ウエストゲートパークシリーズ」は、池袋を舞台に果物屋のマコトとストリートギャングのボス・タカシが活躍する青春ミステリーです。
工業高校を卒業した正義感溢れ心優しいマコトが、自分の頭脳と人間関係を駆使して問題を解決していきます。
登場人物全ての個性が光っていて、謎解きにも引き込まれます。
一方、若干暴力的なシーンや風俗業の描写も出てきてきます。
また20歳前半のまっとうな社会からあぶれた若者達の物語でもあります。
主人公のマコトは誰に対してもタメ口です。
この本に深い感動とか、学びとか、繊細な心の描写とかを期待してはいけません。
友情、生き方、社会などがベースになった、若者向けのエンターテインメント小説だと思って聴くと、大人でも十二分に楽しめます。
単品での購入方法
「池袋ウエストゲートパーク」は、聴く本のサイト・audiobook.jp(オーディオブック.jp)で購入できます。
audiobook.jpで無料会員登録をしてクレジットカードなどで決済することによって単品購入できます。
安く購入する方法(不定期)
audiobook.jp(オーディオブック.jp)は、単品購入の他に、月額会員プランと月額950円の聴き放題プランがあります。
このどちらかのプランに入会すると、会員限定でセールのお知らせメールがかなり頻繁にきます。
また、時々、1ポイント=1円のポイントプレゼントもあります。
私は聴き放題プランに入会しているので、このポイントプレゼントで「池袋ウエストゲートパーク」1巻目を購入して内容を確認しました。
そして、会員限定のまとめ買い半額セールで1巻目~8巻目を購入しました。
(1巻目がダブってしまいましたが、安かったのであきらめました。)
ところで、このセールやポイントプレゼントの問題点は、どんなタイミングでどの本のセールをするのかは全く不明なことです。
たまたま聴きたい本が安くなったらラッキーぐらいの気持ちです。
余談ですが、私は、このポイントプレゼントとセールで他のオーディオブックもお得に購入しています。
あらすじ
池袋ウエストゲートパーク
あらすじ
シリーズの始まりとなった短編。
果物屋のマコト、友人のマサとシュンは、池袋の西口公園でヒカルとリカという同年代の女の子と知り合いになります。
その頃、池袋ではストラングラーと呼ばれる絞殺魔が出現し、女子高生の連続絞殺事件が起きていました。
マコトとストリートギャングのタカシは、ストラングラーの正体を暴こうと捜査を開始します。
そんな矢先にリカがラブホテルで殺されてしまうのでした。
エキサイタブルボーイ
あらすじ
暴力団・羽沢組の親分の娘が行方不明になり、マコトが捜索を頼まれます。
マコトは娘の付き人で、現在は暴力団員となっているかつての同級生・サルと再会します。
タカシがボスを務めるストリートギャング・Gボーイズの力を借りて娘を探すマコト。
マコトが知り合いになった引きこもりの和範も捜索に参加。
娘は生きているのか?
それを知ったサルは?
オアシスの恋人
あらすじ
マコトのかつての同級生で、今は風俗で働いている千秋。
千秋が売人から覚醒剤を買っていることを知った恋人のイラン人・カシーフが、覚醒剤を燃やす事件を起こしたと言います。
覚せい剤の売人と暴力団から、カシーフを逃がして欲しい。
マコトは依頼を受け、売人を罠にかける工作を試みるのでした。
サンシャイン通り内戦
あらすじ
タカシがボスで池袋で幅をきかすストリートギャングがGボーイズ。
そんな池袋にダンスの上手な京一がレッドエンジェルスというギャング集団を作ります。
Gボーイズとレッドエンジェルスが抗争を開始。
池袋が血に染まっていきます。
中立を保つマコトは、ルポライターの加奈と協力して抗争を終結させようと奔走するのでした。
感想
「池袋ウエストゲートパークシリーズ」は全14巻。
オーディオブックではそのうち1巻~9巻まで出ているようです。
頭脳派のマコトと親友でクールな武闘派タカシ、カタギと遊ぶのが好きな暴力団員のサルなど登場人物も個性的。
巻が進むごとに人物も多彩に、ストーリーもこなれていったように感じます。
ご都合主義的に突破口が開けたり、池袋のトラブルシューターのマコトが暴力団と渡りあうなど、ちょっとムリでしょと思うところはあります。
しかし、主人公のマコトや友人達の正義感や優しさが好ましく、話がスッキリと解決して、読後(聴後?)に爽快感があります。
社会問題も取り扱っていますが、ユーモアも散りばめられていて、サクサク聴けてしまいます。
コムズカシイ話題は脇に置いて、気軽に楽しみたい時にモッテコイの小説です。
ちなみに過去に私はこのシリーズの1巻目を「読んだ」ことがあるのですが、本では違和感があって2巻目以降は購入していません。
今回、オーディオブックで「聴いた」のですが、「聴く」ほうが声から想像力が広がって面白さを感じました。
マコトもタカシもサルも物語から想像する性格と声がドンピシャ。
実際8巻まで聴いて、9巻目の購入も考えています。
イチオシです。
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