青空文庫2020年9月のランキングをYoutubeの朗読で!

青空文庫ランキング2020年9月

青空文庫は、著作権が消滅した作品や、著者が許可した作品を無料で提供しているインターネット図書館。
作品数は15,000以上。
日本・海外を代表する文豪の名作の数々を読むことができます。

ここでは、青空文庫2020年9月のアクセスランキングを元に、朗読が聴けるYouTube動画を紹介します

2020年8月のランキングと比較してみます。

5位に宮沢賢治「やまなし」、10位に「注文の多い料理店」がランクインしています。

10位以内に宮沢賢治作品4つ、夏目漱石作品3つが入っています。
宮沢賢治と夏目漱石は人気ですね。

今回は10位以内の作品と30位以内の作品からいくつかピックアップして紹介します。

では、始めましょう。

青空文庫を朗読で

1位:雨ニモマケズ(宮沢賢治)

感想

「雨にも負けず風にも負けず」で始まる宮沢賢治の代表作。
朴訥とした内容は心に染み入ります。
「こういうものにわたしはなりたい」というラストのフレーズは、静かな決意に満ちています。
テレビ番組「情熱大陸」などのナレーター、窪田等さんの朗読です。

2位:山月記(中島敦)

あらすじ

主人公は、突出した才能を持ち、プライドの高い主人公の李徴(りちょう)。
妻子を養うために下級役人になりますが、つまらない仕事と、自分より劣った者達が出世をしているのに嫌気がさし、消息を絶ちます。

数年後、李徴(りちょう)の友人の袁傪(えんさん)は、山道で人食い虎に出会います。
その虎の正体は、行方知れずになってしまっていた李徴(りちょう)でした。

感想

李徴(りちょう)はなぜ虎になってしまったのか?
自尊心や羞恥心など、誰もが持つ人間の性質が肥大するとどうなるのか?
挫折して、己を反省し、後悔しても、人の持つ本質は変わらない・・・
大人になってもう一度、この話を聴くと、せつなさや悲しさも十分に伝わってきます。

3位:走れメロス(太宰治)

あらすじ

次々と人々を殺す王がいる町を通りかかった、主人公メロス。
王は人間を信じることができなくなっているのでした。
正義感にあふれるメロスは、王に歯向かい、死罪を宣告されます。
妹の結婚式に出席して、死刑の時刻までに戻ってくると宣言するメロス。
自分の身代わりに、親友のセリヌンティウスを差し出します。
メロスは本当に戻ってこれるのでしょうか?

感想

友情と信頼がテーマの、児童向けの作品であるため、聴きやすくわかりやすい作品です。
メロスが懸命に走る姿と苦悩が、脳裏に自然と浮かびます。
メロスを応援したくなります。

4位:羅生門(芥川龍之介)

あらすじ

時は、天災や疫病で荒廃してしまった平安京。
主人に解雇された一人の男が、羅生門(らしょうもん)にいました。
羅生門は累々と死体が横たわる地獄の有様。
盗賊になろうかと思い悩んでいた男は、一人の老婆と出会います。

感想

飢え死にするか、それとも盗賊になるか。
究極の状況の中で、善と悪が交差する男の心。
人間のエゴと弱さを描きだした短編小説ですが、現代にも通じるものがありそうです。

5位:やまなし(宮沢賢治)

あらすじ

川の底にいるカニの兄弟とお父さんが体験する世界。
魚がカワセミに食べられてしまったり、やまなしがぷかぷか浮いてきたり。
幻想的な雰囲気が漂います。

感想

カニ一家の自然の中での営み。
ほのぼのとするようなくだりあり、食物連鎖で出来ている自然の生態の厳しさもあり。
賢治の深い考えが現れているという説もあり、いろいろな読み方ができる短編です。

6位:こころ(夏目漱石)

あらすじ

鎌倉で「先生」と呼ぶ男性に出会った主人公。
仕事もせず、本を読んで一日を過ごす先生は、月に一度、友人の墓参りに出かけるのでした。
先生の過去には何があったのか?
そして、先生の未来はどうなるのか?

感想

夏目漱石の数ある作品の中で、人気のある名作の一つがこの「こころ」。
青春時代真っ只中の主人公と、壮年期に入った先生。
「こころ」を持つがゆえに、悩み苦悩する登場人物の描写が秀逸。
朗読で聴くと、全編で10時間以上の長編。

7位:銀河鉄道の夜(宮沢賢治)

あらすじ

父親が漁から戻らず、病気の母親と生活するために、学校後に働くジョバンニ。
彼はケンタウルス祭り(星祭り)の夜、銀河鉄道に乗るという不思議な体験をします。
彼の前の席には、友人のカンパネルラが座っています。
いろいろな人々が乗ったり降りたり。
さあ、二人の旅の結末は?

感想

幻想的な雰囲気を持った作品。
しかしながら、友人とワクワクしながら宇宙を旅する話ではなく、死者とのつながりや本当の幸せがテーマの、物悲しく奥の深い物語。
比喩的描写がわかりにくく、好き嫌いが分かれるかも。

8位:我輩は猫である(夏目漱石)

あらすじ

「吾輩は猫である。名前はまだない。」という有名な一説で始まる名作。
苦沙弥(くしゃみ)先生に拾われて、飼われた猫から見る人間社会を、ユーモアたっぷりに語ります。

感想

猫から人間を客観的に見て綴るという設定は斬新で、くしゃみ先生の友人達も個性派ぞろい。
しかしながら、とにかく長い。長すぎる。
何か事件が起こるわけではないので、最後まで聴くのが辛かった・・・。
ネタがなくなっても、連載のために無理やり書いたのではないか・・・とすら思う個人的感想。

9位:夢十夜(夏目漱石)

あらすじ

「こんな夢を見た」で始まる、夢と現実を行き来する10話の短編オムニバス。
それぞれの話につながりはありません。
幻想的な世界が広がります。

感想

10話の短編は、比較的わかりやすい話もあれば、何が言いたかったのだろうと考えてしまう話もあります。
戒めや皮肉、悲しさも込められていて、奥の深い、不思議な空間に漂う物語を楽しめます。

10位:注文の多い料理店(宮沢賢治)

あらすじ

二人の若い紳士が猟の帰りに山の中で見つけた料理店。
扉に「当軒は注文の多い料理店ですからどうかそこはご承知ください」と書かれています。
そして、中に進むにしたがって、次々と二人に謎の注文。
この料理店はいったいなんのでしょう?

感想

異世界に入った二人が経験する皮肉とユーモアがきいている童話。
物語がわかりやすいので、聴きやすい。

20位:人間椅子(江戸川乱歩)

あらすじ

有名な女流作家・佳子(けいこ)の元に届いた一通の手紙。
その手紙には、椅子職人の男が、自分の製作した椅子の中に忍び込んだいきさつが記してありました。

ホテルに置かれた男の椅子。
人々が座った時に男が覚える様々な感触。
そしてその椅子は、ある日、佳子の住む洋館に引き取られたのでした。

感想

男が知らぬ間に椅子の中にいて、座る人々の感触を楽しむという不気味な設定。
その描写がリアルに気味悪く、恐怖心を煽っていきます。
ラストは見事。さすがの江戸川乱歩です。

26位:桜の樹の下には(梶井基次郎)

あらすじ

「桜の樹の下には屍体(したい)が埋まっている!
だから、桜の花があんなに見事に咲くのだ。信じていい」
桜が妖しく美しく咲き誇ることに不安をいだいていた「俺」の真理が語られます。

感想

とにかく冒頭の一文が衝撃的な作品。
これほどのつかみはないでしょう。
少々気味悪い描写もあります。
が、感覚的で独創的な表現は梶井基次郎ならでは。

28位:オツベルと象(宮沢賢治)

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あらすじ

オツベルは16人もの百姓を雇っている大地主。
そんなオツベルのもとを森から白象が迷い込みます。
白象をだまして、水汲みや薪を運ばせ、もうけようと画策するオツベル。
白象への仕打ちはどんどん酷くなっていくのでした。

感想

白象がどうなってしまうのか、先が気になる作品でした。
オツベル=資本家、白象=搾取される労働者といった解釈もあるようです。
宮沢賢治の奥の深さが堪能できる短編です。

まとめ

青空文庫2020年9月のランキングはこちらから見れます。

1位~10位までは異動がほぼなく、常連の詩や小説で固定されていますね。
11位以降も是非聴いてみて下さい。

 

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