無料のオーディオムービー「THE GUILTY/ギルティ」を聴いた感想

2019年11月23日

オーディオドラマ ーギルティ

「音で観る映画ーAudio movie」ー聞きなれない言葉です。

話し声、電話の呼び出し音、車の走る音、ドアの開閉音などさまざまな音から、主人公や周りの人々の状況と心情を把握、想像力を駆使して楽しむ音声コンテンツのことのようです。

TBSラジオが音で想像の世界に連れ出す、音声コンテンツ作品を ポッドキャスト配信で提供するサービス『AudioMovie® (オーディオムービー) ~音で観る映画 を設立。

第一弾として、ファントムフィルムと共同で「THE GUILTY/ギルティ」の配信を2019年11月22日に開始しました。
(AudioMovie THE GUILTY/ギルティの公式サイトはこちら。)

TBSが運営しているラジオクラウドや、Google/itunes、Spotyfyなどのポッドキャストで聴くことができます。
時間は48分程度、無料なので気軽に聴くことができます

ここでは、「THE GUILTY/ギルティ」を聴いた感想をネタバレなしに述べたいと思います。

あらすじ(ネタバレなし)

音で観る映画ギルティ

あらすじ

舞台はデンマーク。
主人公の刑事アスガー・ホルムは、ある事件をきっかけに緊急通報指令室のオペレーターとして働いていました。

ある日、今、まさに誘拐されているという女性自身からの電話がアスガーに入ります。
オペレーターであるアスガーは、現場に行くことができずに、かつての相棒や司令室係官に捜査を依頼。
しかし、アスガー自身も事件にかかわっていきます。

アスガーができることは、電話で話をすることだけ。
声だけを手がかりに、アスガーは誘拐事件を解決できるのか。

さらに、アスガーが現場を退くことになった事件もからんできます。
アスガー自身の事件の真相は?
タイトルの「THE GUILTY/ギルティ」の意味は?

答えは物語の中。
是非、聴いてみて下さい。

映画の「THE GUILTY/ギルティ」

音で観る映画ギルティ

グスタフ・モーラー監督・脚本、ヤコブ・セーダーグレン主演で2018年にデンマークで公開されました。
第91回アカデミー賞では、外国映画賞の最終候補9作品に残っています。

映画でも、基本的に主人公がオペレーターとして、電話しているシーンだけで物語が進んでいきます。
通常の映画のように、場面が切り替わって視覚から状況や心理を把握するということはありません。

主人公と同じように、観客も音や声から推理して楽しむという、画期的な手法の映画でした。
「音」が作り出す没入感や想像力、二転三転するストーリー、奥行きのある人間ドラマが評判を呼びました。

日本では2019年2月に公開されています。
更に、ハリウッドでのリメイクも決定しています。

オーディオムービー版の「THE GUILTY」

音で観る映画ギルティ映画は1時間28分の内容でしたが、オーディオムービー版は48分にまとめられています。
3エピソードに分割したものと、1話完結版で提供しているものと2種類から選べます。

ポッドキャストで無料提供しています。

該当ポッドキャストは
Audiomovie公式サイトapplegoogleyoutubeラジオクラウドSpotifyTuneinStitcher
など。

会話は声優さんによる日本語吹き替え。
効果音は映画のように入っています。
視覚のない映画のような出来上がりで、本格的なオーディオドラマになっています。

視聴期間は、2019年11月22日~2020年11月21日までの1年限定です。

オーディオムービー版の感想

音で観る映画ギルティ

オーディオムービー版のギルティは、通常のラジオドラマが、数倍パワーアップされている印象を受けます。
声優さんの演技や効果音が、まさに映画のようで、お金をかけて力を入れた作品になっています。

物語に引き込まれて、主人公のアスガーの世界に入ってしまいます。
「音の世界」を本格的にお金をかけて作ると映画にまでなるんだなあと感心しました。

このオーディオドラマが無料で聴けるのは驚きです。
TBSラジオが、本気で音声コンテンツの良さを世の中に広めたいということなのでしょう。

ところで、このギルティ、残念なのが、ストーリーにもうひとひねりが欲しかった点。
途中でなんとなく先がわかっちゃいます。

でも、無料なので文句はありません。

これが第一弾ということは、第二弾も製作予定があるのだと想像します。
期待しています。

 

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