難聴の高齢者が親戚に多い筆者。 続きを見る
補聴器を使っている親戚も、補聴器を購入して使わなくなった親戚もいます。
最近では、集音器の購入もしました。
参考SONYの集音器で高齢者との会話がスムーズになるか試してみた
さて、補聴器と集音器の違いは何でしょうか。
ここでは、補聴器と集音器の違いやメリット・デメリットについてまとめました。
目次
集音器と補聴器の違い
補聴器とは
ポイント
・個人の聞こえ方に合わせて販売店で調整して使う
・価格は片耳3万円~50万円。両耳だと2倍の価格。
・医療機器に分類され、厚生労働省の基準をクリア
補聴器は、個人の聞こえ方に合わせて調整して使う機器です。
例えば、聞こえにくい高音の音量を大きく、聞こえている低音~中音はそのままというように調整します。
周りの雑音(食器が重なる音、人の歩行音など)も調整して、使用時の不快感がないようにします。
補聴器の価格は片耳で3万~50万、両耳だと2倍の価格になります。
補聴器が調整できる機能には価格に応じて差があります。
補聴器は医療機器です。
厚生労働省が定めた基準をクリアしています。
補聴器は高価ですが、補聴器販売店で2週間程度の無料貸し出しを実施しているところが多いです。
補聴器のメリット
補聴器のメリットは
メリット
・個々の聴力に合わせた補助ができる
・軽度難聴から重度難聴まで対応可能
・医療機器としての基準を満たしており、安心して使える
補聴器は軽度難聴から重度難聴まで対応でき、個人の聴力に合わせて聞こえの補助ができることが最大のメリットです。
また、医療機器なので安心して使えます。
補聴器のデメリット
補聴器のデメリットは
デメリット
・調整には限界がある
・価格が高い
・心地よく使えるかは個人の感じ方による
・購入時、及び定期的に調整が必要
個々の聴力に合わせた調整ができる補聴器ですが、完全ではありません。
調整には限界があります。
高価格帯の補聴器は、比較的、音の調整が多岐に渡ってできますが、低価格な補聴器は調整できない音が多くなります。
しかし、高価格帯の補聴器でも人の耳の機能には、やはり及びません。
雑音が気になったり、耳に装着した感覚が不快で使わなくなってしまう人もいます。
集音器とは
ポイント
・一般的に、一律に音量を上げ、個人の聞こえに合わせた調整はできない
・価格は両耳で7,000円~10万円
・医療機器ではなく、どこでも販売できる
一般的に、集音器は一律に音量を上げ、個人の聞こえに合わせた調整をしません。
その分、価格が安く、手軽に使えます。
集音器のメリット
集音器のメリットは
メリット
・価格が安い
・購入できる店が多く、気軽に使える
集音器は補聴器に比べて、価格が安いことが大きなメリットです。
医療機器ではないため、販売店も多く、気軽に使えます。
集音器のデメリット
集音器のデメリットは
デメリット
・個人の聴力に合わせた繊細な調整はできない
・軽度~中度難聴が対象
一般的に、集音器は個人の聴力に合わせた調整ができません。
軽度~中度難聴向きです。
また、人の声も周囲の雑音も一律に大きくしてしまいます。
そのため、雑音が大きく聞こえて、不快ということも起こります。
補聴器と集音器とどちらを選ぶべき?
では、補聴器と集音器とどちらを選ぶのが良いのでしょうか。
これは、補聴器を使った親戚と集音器を使った親戚と両方を持つ筆者の私見です。
ポイント
・価格に折り合いがつくなら、補聴器がおすすめ
・補聴器を使うことに抵抗がある/補聴器販売店に行けないといった事情があるなら、集音器がおすすめ
・補聴器も集音器も無料/レンタルで試せる機種が良い
一般的に補聴器は個人にあった調整をして、雑音も抑えてくれるため、使用感に優れます。
価格に折り合いがつくのであれば、補聴器をおすすめします。
しかし、調整度合いは補聴器の価格に左右されてしまいます。
また、高価な補聴器を購入しても、人間の耳には及ばないため、違和感がぬぐえずに使いたくないということもありえます。
補聴器販売店では、2週間程度で無料で貸し出してくれるところが多いため、使い心地を確認できます。
一方、難聴の人が『補聴器は使いたくない』と受け入れなかったり、病気で販売店に行けなかったりすることもあります。
本人は良くても、会話が通じないと家族が困ってしまいます。
そういった場合は、声を大きくする集音器を使うことも、一つの手段です。
安価な集音器は試してみることができませんが、中~高価格帯の集音器では無料や有料のレンタルがある機種があります。
補聴器も集音器も生活環境での使用感は数日間試してみないとわからないため、借りてみることをおすすめします。
まとめ
補聴器と集音器の違いは、
・補聴器は、個人の聞こえに合わせて販売店で調整して使う医療機器
・集音器は、一律に音を大きくして聞こえを補助する機器
ということになります。
補聴器のメリットは、
・個々の聴力に合わせた補助ができる
・軽度難聴から重度難聴まで対応可能
・医療機器としての基準を満たしており、安心して使える
補聴器のデメリットは、
・調整できる音に限界がある
・価格が高い
・心地よく使えるかは個人の感じ方による
・購入時、及び定期的に調整が必要
集音器のメリットは、
・価格が安い
・購入できる店が多く、気軽に使える
集音器のデメリットは、
・個人の聴力に合わせた繊細な調整はできない
・軽度~中度難聴が対象
参考にして下さいね。