三谷幸喜さんの代表作・「12人の優しい日本人」YouTube配信は2020年5月31日で終了しました。
現在は、「12人の優しい日本人」のパロディ版、「12人のおかしな大阪人」をYouTubeで無料視聴できます。
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「12人のおかしな大阪人」朗読劇がYouTubeで無料配信。三谷幸喜のパロディ版
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三谷幸喜さんの代表作・「12人の優しい日本人」がなんと、YouTubeで無料配信されています。
西村まさ彦さん、相島一之さん、近藤芳正さんといった劇団・東京サンシャインボーイズのメンバーに吉田羊さんらが出演。
三谷幸喜さんもピザ店の店員役で登場しました。
出演者がオンライン会議アプリのZOOM(ズーム)を使い、自宅からリモートで読み合わせという形式になっています
「12人の優しい日本人」は、「日本にもし陪審員制度があったら…?」という設定で1990年に描かれたコメディタッチの法廷劇。
1990年なので、日本に陪審員制度が導入される前の話。(陪審員制度が導入されたのは2009年)
1990年に舞台で初演後、数回上演されています。
2005年に上演された時のチケット料金は9000円。
それが、オンライン会議アプリ「ZOOM」を使っての読み合わせ形式といえ、無料。
なんと太っ腹!
では、「12人の優しい日本人を読む会」を見てみましょう。
目次
12人の優しい日本人
あらすじ(ネタばれなし)
一人の男性が死んだ事実を巡る裁判。
陪審員として12人の一般市民が集められます。
被告となったのは男性の元妻。
最初は「無罪」の判決で一致した陪審員12人。
しかし、呆気なく審議終了・解散となりかけたところ、陪審員2号が「話し合いたいんです」と「有罪」へと意見を変えます。
元妻は有罪か無罪か?
12人のバトルが始まります。
出演
陪審員1号…甲本雅裕、陪審員2号…相島一之、陪審員3号…小林隆、
陪審員4号…阿南健治、陪審員5号…吉田羊、陪審員6号…近藤芳正、
陪審員7号…梶原善、陪審員8号…妻鹿ありか、陪審員9号…西村まさ彦、
陪審員10号…宮地雅子、陪審員11号…野仲イサオ、陪審員12号…渡部朋彦、
守衛…小原雅人
YouTube配信と期限
2時間の物語を前半と後半に分けています。
2020年5月31日までの期間限定で視聴できます。
前半
後半
感想
見た目や生活状況、他人の意見で右往左往しがちな日本人の特長をコメディタッチで描写。
一方で、本格推理劇のような筋立てで観客を引き込みます。
有罪か無罪かという話し合いだけで、2時間見せてしまう力量はさすが。
前編は、同じような会話の繰り返しで、少々ダレる感じもありました。
が、後半は謎解きも含めて一気に物語がすすみます。
今回の朗読劇は、実力派の俳優さんが揃って、リモート読み合わせとは思えない出来上がりになっています。
これが無料で見れるとは、なんとも豪勢。
コロナ自宅待機でウツウツとしてしまう気分が一気に吹き飛びます。
おすすめです。
「12人の優しい日本人」とは
元ネタ
1957年にアメリカで製作された映画「十二人の怒れる男」に着想を得て、三谷幸喜さんが書いたのが、「12人の優しい日本人」です。
日本で陪審制度が始まる前の1990年に「もし日本にも陪審制があったら?」という架空の設定で描かれる法廷劇となっています。
「十二人の怒れる男」での展開や設定を基にしたパロディが各シーンでみられます。
上演と映画化
三谷さんが主宰する劇団・東京サンシャインボーイズにより1990年、1991年、1992年に、またパルコプロデュースにより2005年にも上演されました。
1991年に中原俊監督によって映画化もされました。
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