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青空文庫の朗読版、青空朗読(無料)を聴こう!

2019年4月19日

青空朗読の使い方とおすすめ

青空朗読は、青空文庫の本を朗読してくれるサイトです。
青空文庫は、著作権が消滅した作品や、著者が許可した作品を無料で読めることで有名な、インターネット図書館。

芥川龍之介・夏目漱石・森鴎外・宮沢賢治など、多くの文豪や著名作家の名作を取り扱っています。
ナレーターは、プロのアナウンサーや朗読を学ぶ一般人。

どれだけ聴いても無料というのが青空朗読のいいところ。
本の朗読って聴いたことないという人も、青空朗読から始めてみてはいかがでしょう。

では、青空朗読の聴き方とおすすめを紹介します。

ライオン
ライオン
ちょっとお知らせ。オーディオブック.jpの聴き放題プランで、今人気の「地面師たち」の小説が聴けるよ!
詳細はコチラ。

青空朗読とは

青空朗読とは

「青空朗読」は、著作権が消滅した作品や、著者が許可した作品を提供している「青空文庫」の本を朗読してくれるサービスです。

2022年5月現在で、朗読作品数は910を超え、更に増え続けています。
ナレーターは、発足当初はプロのアナウンサーでしたが、最近は一般の方にも広がっています。
(但し、掲載可否は視聴してから判定されます)

プロ・アマを問わず、全てボランティアで成り立っています。

青空朗読の聴き方

青空朗読を聴くには、アプリをダウンロードするか、サイトに直接アクセスします。

アプリのダウンロード

アプリのダウンロードはこちらから。

青空朗読

青空朗読

posted withアプリーチ

アプリの使い方は簡単。
ホーム画面上部の「新着」「作家」「時間」をタップし、聴きたい作品名を選んで再生します。

注意点は
作品名を選ぶと自動的にダウンロードが始まり、ダウンロードが終了すると再生が開始される
速度は0.5~2.0まで調整できる

サイトにアクセス

青空朗読の聴き方青空朗読のサイトにアクセスして朗読を聴くこともできます。

青空朗読はこちらから

「作品」「作家」「朗読担当者」「ジャンル」「時間」の5つの項目から検索方法を選びます。
「作品」は50音順の作品名
「作家」は50音順の作家名
「朗読者名」は50音順の朗読者名
「ジャンル」は小説・童話/児童文学・随筆/論説・詩・その他の5種類
「時間」は1分程度~1時間以上まで9種類

好きな項目で選べばよいのですが、自分が聴くことができる「時間」で選ぶと、一作品の朗読がちょうど終わっていい感じです。

青空朗読のおすすめ本

文豪の名作

1.芥川龍之介「鼻」(22分55秒)

芥川龍之介・鼻

あらすじ

昔、禅智内供(ぜんちないぐ)という鼻の長い僧侶がいました。
彼の鼻は、上唇の上から顎の下まで18cm、ソーセージのように太かったのです。

禅智内供(ぜんちないぐ)は、この鼻について大変気に病んでいました。
ある日、気立てのよい弟子の僧の1人が、医者から治療法を学んできます。
さて、さて、禅智内供(ぜんちないぐ)の鼻はどうなるのでしょうか・・・・

ココがおもしろい!

現代人にもある、身体のコンプレックス。
お金と時間をかけて、改善を試みます。
その結果、何を得て、何を失うのか?

禅智内供(ぜんちないぐ)の周囲にいる人々の反応を含め、人間の心理に迫ります。
愛すべきキャラクター・禅智内供(ぜんちないぐ)は、最後にどういう結論にたどりつくのでしょう?

2.森鴎外「高瀬舟」(33分44秒)

森鴎外・高瀬舟

あらすじ

徳川幕府の時代、罪人を遠島にするために、京都の高瀬川を行き来する高瀬船に乗せて、大阪に運んでいました。

ある日、同心・羽田庄兵衛は、喜助という罪人の付き添いを命じられます。
舟の道中で、羽田庄兵衛は、喜助に罪のいきさつを訊ねます。
喜助は、病気に苦しむ弟が自殺する手助けしたのでした。

ココがおもしろい!

現代でも起こる介護の末の殺人。
現代なら、刑に執行猶予がつくかもしれませんが、江戸時代では殺人には厳罰が待っています。

ささやかな幸せを喜び、朝から晩まで労働に励む善人の喜助の自殺幇助は、罪に値するのか?
喜助と話すうちに、お奉行様の御沙汰を無心に信じてきた同心・羽田庄兵衛の心は揺れ動くのです。

3.夏目漱石「夢十夜(第一~第十夜)」(1話6分~9分)

夏目漱石・夢十夜

あらすじ

「こんな夢を見た」で始まる、夢と現実を行き来する10話の短編オムニバス。

第一夜は、死ぬ間際の女性に「100年待っていて下さい」と言われて待ち続ける男の美しい話。

第四夜は、背負っていた盲目の子供が実は、100年前の悪行の怨念だった怖~い話。

第七夜は、行く先もわからない大きな船に乗っていて、心細くなって海から飛び降りたけれど、その時思ったことは・・・という話。
などなど。

ココがおもしろい!

夢と現実が交差する、幻想的な10編の作品。
比較的わかりやすい話もあれば、漱石は何が言いたかったのだろうと考えてしまう話もあります。

10編の作品は、戒めや皮肉、悲しさも込められていて、深みのある物語になっています。
話の裏の意味に思いを馳せたり、聴き終わった後にネットの解説などを読むと、更に楽しめそうです。

4.中島敦「山月記」(25分33秒))

中島敦・山月記

あらすじ

主人公は、突出した才能を持ち、プライドの高い主人公の李徴(りちょう)。
妻子を養うために下級役人になりますが、つまらない仕事と、自分より劣った者達が出世をしているのに嫌気がさし、消息を絶ちます。

数年後、李徴(りちょう)の友人の袁傪(えんさん)は、山道で人食い虎に出会います。
その虎の正体は、行方知れずになってしまっていた李徴(りちょう)でした。

ココがオモシロイ!

教科書の定番作品、「山月記」。
なぜ、李徴(りちょう)が虎になってしまったのかというところが、この物語最大のポイントです。

自尊心や羞恥心など、誰もが持つ人間の性質が肥大するとどうなるのか?
挫折して、己を反省し、後悔しても、人の持つ本質は変わらない・・・
大人になってもう一度、この話を聴くと、せつなさや悲しさも十分に伝わってきます。

最後、丘の上で咆哮(ほうこう)する虎の姿は、あなたの眼にどのように映るでしょう?

泣ける名作

1.森鴎外「山椒大夫」(1時間22分28秒)

森鴎外・山椒大夫

あらすじ

昔、姉・安寿(あんじゅ)と弟・厨子王(ずしおう)は、父を探しに母と旅に出ます。

ところが、人買いにだまされてしまいます。
姉と弟は、山椒大夫の屋敷へ売られ、母は佐渡に売られて別れ別れになってしまうのです。
過酷な労働を強いられる生活になった姉と弟は、毎日じっと耐え忍びます。

数年後、安寿は、厨子王を逃がして生き延びさせるために、策略をめぐらせます。
さて、安寿と厨子王の運命は? 二人は父と母に会えるのでしょうか・・・。

ココが泣ける!

姉・安寿が弟・厨子王を山椒大夫の元から逃がす場面は、第一の山場。
安寿の優しさと、信念をつらぬく秘めた強さに、思わず胸が熱くなります。

そして、再会の場面。
涙なくしては聴けません。

2.宮沢賢治「よだかの星」(19分47秒)

宮沢賢治・よだかの星

あらすじ

よだかは醜い鳥で、鳥達からも嫌われていました。
「たか」と名前についていても鷹の仲間ではありません。

ある日、よだかは、鷹に「市蔵」と名前を変更し、鳥達に告げてまわるように命令されます。
そして、やらなければ、突き殺すと脅されます。

神様がつけた名前を変えられないよだかは、地上の世界に生きることをやめ、空の星になることを望みます。
さて、よだかの運命やいかに?

ココが泣ける!

容貌の劣る鳥を大勢でのけものにするさまは、いじめそのもの。
地上を捨て、星になることを望んだよだかですが、空の世界でも冷たくあしらわれます。

それでも、必死に星になろうとするよだか。
哀しさに胸を打たれます。

3.「オー・ヘンリー・最後の一枚の葉」(24分46秒)

オー・ヘンリー・最後の一葉

あらすじ

ワシントン・スクエアで暮らす、友達同士のジョンジーとスー。
ジョンジーは肺炎が悪化して、生きる気力を失っていきます。

そして、階下に住む老画家・ベアマンは、いつか傑作を描くといいながら、酒浸りの日々を過ごしています。

ジョンジーの部屋の窓から見える壁の蔦の葉。
一枚づつ散っていき、最後の一葉が散ったら、自分も死ぬと思い込むジョンジー。

友人のスーは、画家・ベアマンにその話をします。
さて、ベアマンが取った行動とは? ジョンジーの運命はいかに?

ココが泣ける!

病気にかかった自分の死と、散りゆく葉っぱの運命を重ねて悲嘆にくれるジョンジー。

さて、老画家・ベアマンは、本人の言うとおり後世に残る作品を描けるのか?
ベアマンが払う代償とは・・・

ラストは思わずホロッとしてしまいそうです。

 

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