青空文庫2020年6月のランキングをYoutubeの朗読で!

青空文庫ランキング2020年6月

青空文庫は、著作権が消滅した作品や、著者が許可した作品を無料で提供しているインターネット図書館。
作品数は15,000以上。
日本・海外を代表する文豪の名作の数々を読むことができます。

ここでは、青空文庫2020年6月のアクセスランキングを元に、朗読が聴けるYouTube動画を紹介します

2020年5月のランキングと比較すると、
7位に夏目漱石「我輩は猫である」、10位に梶井基次郎「檸檬」がランクインしています。

今回は10位以内の作品と30位以内の作品からいくつかピックアップして紹介します。

では、始めましょう。

青空文庫を朗読で

1位:羅生門(芥川龍之介)

あらすじ

時は、天災や疫病で荒廃してしまった平安京。
主人に解雇された一人の男が、羅生門(らしょうもん)にいました。
羅生門は累々と死体が横たわる地獄の有様。
盗賊になろうかと思い悩んでいた男は、一人の老婆と出会います。

感想

飢え死にするか、それとも盗賊になるか。
究極の状況の中で、善と悪が交差する男の心。
人間のエゴと弱さを描きだした短編小説ですが、現代にも通じるものがありそうです。

2位:雨ニモマケズ(宮沢賢治)

感想

「雨にも負けず風にも負けず」で始まる宮沢賢治の代表作。
朴訥とした内容は心に染み入ります。
「こういうものにわたしはなりたい」というラストのフレーズは、静かな決意に満ちています。
テレビ番組「情熱大陸」などのナレーター、窪田等さんの朗読です。

3位:山月記(中島敦)

あらすじ

主人公は、突出した才能を持ち、プライドの高い主人公の李徴(りちょう)。
妻子を養うために下級役人になりますが、つまらない仕事と、自分より劣った者達が出世をしているのに嫌気がさし、消息を絶ちます。

数年後、李徴(りちょう)の友人の袁傪(えんさん)は、山道で人食い虎に出会います。
その虎の正体は、行方知れずになってしまっていた李徴(りちょう)でした。

感想

李徴(りちょう)はなぜ虎になってしまったのか?
自尊心や羞恥心など、誰もが持つ人間の性質が肥大するとどうなるのか?
挫折して、己を反省し、後悔しても、人の持つ本質は変わらない・・・
大人になってもう一度、この話を聴くと、せつなさや悲しさも十分に伝わってきます。

4位:走れメロス(太宰治)

あらすじ

次々と人々を殺す王がいる町を通りかかった、主人公メロス。
王は人間を信じることができなくなっているのでした。
正義感にあふれるメロスは、王に歯向かい、死罪を宣告されます。
妹の結婚式に出席して、死刑の時刻までに戻ってくると宣言するメロス。
自分の身代わりに、親友のセリヌンティウスを差し出します。
メロスは本当に戻ってこれるのでしょうか?

感想

友情と信頼がテーマの、児童向けの作品であるため、聴きやすくわかりやすい作品です。
メロスが懸命に走る姿と苦悩が、脳裏に自然と浮かびます。
メロスを応援したくなります。

5位:銀河鉄道の夜(宮沢賢治)

あらすじ

父親が漁から戻らず、病気の母親と生活するために、学校後に働くジョバンニ。
彼はケンタウルス祭り(星祭り)の夜、銀河鉄道に乗るという不思議な体験をします。
彼の前の席には、友人のカンパネルラが座っています。
いろいろな人々が乗ったり降りたり。
さあ、二人の旅の結末は?

感想

幻想的な雰囲気を持った作品。
しかしながら、友人とワクワクしながら宇宙を旅する話ではなく、死者とのつながりや本当の幸せがテーマの、物悲しく奥の深い物語。
比喩的描写がわかりにくく、好き嫌いが分かれるかも。

6位:こころ(夏目漱石)

あらすじ

鎌倉で「先生」と呼ぶ男性に出会った主人公。
仕事もせず、本を読んで一日を過ごす先生は、月に一度、友人の墓参りに出かけるのでした。
先生の過去には何があったのか?
そして、先生の未来はどうなるのか?

感想

夏目漱石の数ある作品の中で、人気のある名作の一つがこの「こころ」。
青春時代真っ只中の主人公と、壮年期に入った先生。
「こころ」を持つがゆえに、悩み苦悩する登場人物の描写が秀逸。
朗読で聴くと、全編で10時間以上の長編。

7位:我輩は猫である(夏目漱石)

あらすじ

「吾輩は猫である。名前はまだない。」という有名な一説で始まる名作。
苦沙弥(くしゃみ)先生に拾われて、飼われた猫から見る人間社会を、ユーモアたっぷりに語ります。

感想

猫から人間を客観的に見て綴るという設定は斬新で、くしゃみ先生の友人達も個性派ぞろい。
しかしながら、とにかく長い。長すぎる。
何か事件が起こるわけではないので、最後まで聴くのが辛かった・・・。
ネタがなくなっても、連載のために無理やり書いたのではないか・・・とすら思う個人的感想。

8位:蜘蛛の糸(芥川龍之介)

あらすじ

お釈迦様が極楽にある蓮池を覗いて見えたものは、地獄で苦しむ罪人達。
そこで、人を殺したり家を焼いたりと悪行三昧の大泥棒・カンダタを見つけます。
お釈迦様は、カンダタが生前に蜘蛛を助けたという善行を1つだけしたことを思い出されます。
蜘蛛の糸を地獄の底にたらして、カンダタを救おうとされるのでした。

感想

芥川龍之介が児童向けに書いた作品ですが、大人でも興味深く聴けます。
なぜ、お釈迦様が蜘蛛の糸を使ってカンダタを助けようとしたのかなど、仏教の考え方が作品に込められているので、聴いた後に解説サイトを読むと二重に楽しめます。

9位:夢十夜(夏目漱石)

あらすじ

「こんな夢を見た」で始まる、夢と現実を行き来する10話の短編オムニバス。
それぞれの話につながりはありません。
幻想的な世界が広がります。

感想

10話の短編は、比較的わかりやすい話もあれば、何が言いたかったのだろうと考えてしまう話もあります。
戒めや皮肉、悲しさも込められていて、奥の深い、不思議な空間に漂う物語を楽しめます。

10位:檸檬(梶井基次郎)

あらすじ

不吉な塊に心を押さえつけられていた「私」。
ある日散歩中、お気に入りの果物屋の前を通りかかった私は、鮮やかな檸檬を1つ買います。
気分が少し浮き立った私は「丸善」に立ち寄ります。
積み重ねた本を眺めるうちに「私」はあることを思いつくのでした。

感想

檸檬の鮮やかな黄色が主人公の「私」の陰鬱の気持ちと対照的でインパクトのある作品。
主人公の行動が、まあ意味不明ではあるので、好き嫌いが分かれるかもしれません。
独特の読後感を残す作品。

18位:グッドバイ(太宰治)

あらすじ

雑誌の編集者、田島周二は妻の他に10人の愛人を持つ色男。
しかし、真面目な生活に戻ろうと考えた田島は、愛人との仲を精算しようと考え始めます。

文士に「とびきりの美人を妻として愛人達を回って紹介しろ」と提案された田島。
怪力・大食い・がさつながら超美人のキヌ子をニセ妻とするのでした。

感想

未完に終わってしまった作品。
暗い作品が多い太宰治。
こんなユーモア溢れる作品も書いているんだとビックリしました。
10人の愛人がいるはずですが、一人目の愛人と別れ、二人目に会おうかというところでプツっと終わってしまい大変残念。

23位:地獄変(芥川龍之介)

あらすじ

平安時代、偏屈な良秀は優秀な絵師でした。
良秀には美しい娘が一人いて、堀川の殿様が彼女をみそめます。

しかし、娘は色よい返事をしていませんでした。
ある日、良秀は殿様から地獄変の屏風絵を描くように殿様に命じられます。
自分の見たものしか描けない良秀は、殿様に燃える牛車を見たいと頼み込むのでした。

感想

芸術のためなら、人間としての理性も捨ててしまう良秀。
自分の思い通りにならない親子を懲らしめようと考える殿様。
圧倒的な筆力で人の地獄を描き切る強烈な作品。

21位:よだかの星(宮沢賢治)

あらすじ

よだかは醜い鳥で、鳥達からも嫌われていました。
ある日、よだかは、鷹に「市蔵」と名前を変更し、鳥達に告げてまわるように命令されます。

神様がつけた名前を変えられないよだかは、地上の世界に生きることをやめ、空の星になることを望みます。
さて、よだかの運命やいかに?

感想

鳥達にいやがらせされるよだか。
地上を捨て、星になることを望んだよだかですが、空の世界でも冷たくあしらわれます。

それでも、必死に星になろうとするよだか。
哀しさに胸を打たれます。

まとめ

青空文庫2020年6月のランキングはこちらから見れます。

 

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